マジョラム【魔法の香辛料ノート】

マジョラム

辛さ0
香り1
色付け5

マジョラムは古くから料理のみならず、薬用として効能が認められているハーブです。様々な種類が存在していますが、一般的に用いられているのは「スィートマジョラム」と言う種類を指します。同じハーブであるオレガノは「ワイルド・マジョラム」と言う名前が正式で、マジョラムとは同属にあたります。


マジョラムの使い方

香り付けに使用、臭みを消す為にソーセージに使われる事が多いです。香りを残す為に、仕上がりの直前に入れるのがオススメです。保存したい時はご家庭で育てられている時は冷凍保存、または水洗いしてから乾燥させて袋で保存すると長持ちします。この甘い香りが好きな方であれば、石鹸や香り袋に使用するのも良いかもしれませんね。

マジョラムと相性の良い食材

ハンバーグなどの肉料理やトマト、チーズと相性が良いです。煮込み料理やシチューにもピッタリです。ソーセージを家庭で作る場合は必須になるのではないでしょうか、特有の臭み消しになるので欠かせない存在です。

マジョラムによる効能

鎮静効果と強壮作用、不眠の解消・ストレスの緩和などに効果があり、疲労が溜まっている人に効果的な効能が揃っています。その他に、血液循環を促す・筋肉痛や関節痛の緩和・冷え性や肩こり症状の改善・抗神経障害の働きがあります。マジョラムは基本的には毒性が無い事で有名ですが、妊娠中の方や小さなお子様には適していません。
また、マジョラムを多量に摂取すると眠気を催しますので、集中したい時、特に車などに乗る前に使用するのは避けて下さい。

マジョラムを使った料理のレシピ

ラタトゥユ

素材

タマネギ

トマト

赤ピーマンと青ピーマン

なす

ズッキーニ

にんにく

マジョラム

オレガノ

ブラックペッパー

オリーブ油

  分量

1個

1個

1個

4個

2本

3片

小さじ1/2

小さじ1/2

少々

適量

適量

1) タマネギを薄切りにし、トマトを湯剥きしてからざく切りにします。

2) にんにくを潰してピーマンを角切り、なすとズッキーニは縦4等分→長さ5cmに切り分けます。

3) ピーマンとズッキーニ、なすをオリーブ油で炒めて塩をふります。

4) 厚手の鍋でオリーブ油とにんにくを香りが出るまで炒め、タマネギとトマトを加えて更に炒めます。

5) 3を足してスパイス類を振ったら蓋をして弱火で20分煮込みます。

6) 塩とブラックペッパーで味を整え、器に盛って完成です。

手羽先のガーリック焼き

素材

スペアリブ(手羽先なら何でも可)

にんにく

マジョラム

オレガノ

タイム

コショウ

  分量

20本

2片

小さじ1

小さじ1

小さじ1

小さじ1

適量

1) 綺麗なビニール袋にすりおろしたにんにく、ハーブ類を入れます。

2) 手羽先を入れてしっかりと絡ませ、冷蔵庫で4時間寝かせます(時間が無ければ1時間)

3) 塩コショウを加え、全体にまぶしてオーブンで中火10分を両面行います。

4) きつね色になったら取り出して完成です。

マジョラム風味のジャーマンポテト

素材

ベーコン

タマネギ

ジャガイモ

パセリ

ローズマリー

マジョラム

タイム

バター

コショウ

  分量

2枚

1/2個

2個

ひとつまみ

適量

適量

適量

大さじ1と1/2

小さじ1/2

適量

1) ベーコンを1cm幅の短冊切り、タマネギを薄切りにします。

2) ジャガイモは皮を剥いてから薄くスライスし、熱したフライパンにバターを入れます。

3) バターが溶けたら中火にしてベーコンとタマネギを炒め、しんなりとしてきたらジャガイモを加えます。

4) 火を少しだけ弱めてからハーブ類を加え、上下を入れ替える様に炒めます。

5) そうして10分程炒めたら塩コショウで味を整え、味が全体に馴染んだら火を止めます。

6) 器に盛ってパセリを振れば完成です。

コラム

エジプトやヨーロッパが原産、ただし製油の場合はフランスが多くなっています。古くはギリシャでもマジョラムは盛んに利用され、新婚夫婦にも欠かせない存在でした。マジョラムとはギリシャでは「オロスガノス」と言い、それは「山の喜び」と言う意味を持っています。これを贈る事で夫婦の幸せを願ったと伝わっています。不思議な力をもった存在として崇められ、ヨーロッパではマジョラムによる伝説は数多く存在しています。



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