ブーケガルニ【魔法の香辛料ノート】

ブーケガルニ

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香り5
色付け0

ブーケガルニ。聞き覚えのない人には、魔法の呪文にも聞こえますね。しかし、ブーケガルニとは、煮込み料理を一段階美味しくするための香辛料です。他の香辛料とは違い、袋詰めされているので、使い方がわからないと、かなり使い方に悩む香辛料かもしれませんが、使い方さえわかってしまえば煮込み料理には本当に欠かせない香辛料になります。


ブーケガルニの使い方

一般的に市販されているブーケガルニは、基本的に煮物やスープなどに使用されます。市販されているものを、煮物に入れたりすることによって、肉などの食材の臭みを消したり、料理自体の香りを良くするために使います。

ブーケガルニと相性の良い食材

ブーケガルニは、香辛料として使われるハーブを束にしたものをいいます。そのため、市販のものであれば、袋の中に入っている香辛料(ハーブ)によって、あう食材、あわない食材が出てきます。ある意味で、相性の定まらない香辛料といえますが、基本的には肉を使った煮込む料理――ビーフシチューや各種スープには、欠かせない香辛料です。また、ピクルスに使われることもあります。

ブーケガルニによる効能

何度も言うようですが、ブーケガルニはひとつの香辛料ではなく、数種類の香辛料を混ぜ合わせて作ったミックススパイスです。ですから、あまり定まった効能はありません。また、料理に使う場合も小量なことが多いこともあり、ブーケガルニをつかった料理から得られる決まった効果というものはないといえます。しかし、市販の袋に入ったブーケガルニではなく、生のハーブをブーケにしたブーケガルニであれば、香りによってリラックス効果などを得ることができます。

ブーケガルニを使った料理

鶏肉と根菜の簡単ポトフ(3〜4人分)

素材

鶏もも肉(骨付きぶつ切り)

ベーコン

タマネギ

カブ

レンコン(小)

じゃがいも

ニンジン

チキンブイヨン

ブーケガルニ

こしょう

サラダ油

柚子こしょう

  分量

300g

4枚

2個

3個

1個

3個

1本

約1L

1個

1袋

小さじ1杯

少々

適量

適量

1) レンコンとニンジンは、皮をむいて乱切りにしておきます。次にタマネギは縦に4等分にして、ジャガイモは皮をむいてから、小さいものであれば半分、大きいものであれば三等分、もしくは四等分に切っておいてください。カブも皮をむいて、軸を3cmくらい残して、残りは切り落として1/4に切ります。材料を全て切り終わったら、鍋を熱してからサラダ油をひいてから、たまねぎをよく炒めます。

2) タマネギをある程度炒めたら、鍋に鶏肉と食べやすい大きさに切ったベーコン、そして切っておいた野菜類を、全部加えて炒めます。

3) 野菜と肉類をいためたら、鍋に水、チキンブイヨン、ブーケガルニを入れて強火にかけます。鍋の中身が煮立ってきたら火加減を弱火にして、鍋の中のアクを取りながらさらに煮込みます。

4) 煮込み終わったら、ブーケガルニを取り出してから、塩とコショウで味を調えたら完成です。盛り付けたあとに、お皿に柚子こしょうを添えておきます。

牛肉のワイン煮(4人分)

素材

牛すねかたまり

赤ワイン

コショウ

ニンジン

セロリ

タマネギ

薄力粉

トマトピューレ

ブイヨン

ブーケガルニ

タイム

にんにく

  分量

800g

750ml

適量

少々

1本

1/2本

1個

適量

大さじ2

1カップ分

1袋

小さじ1

2かけ

1) 牛肉は、自分の食べやすい大きさ、美味しそうに見える大きさに切ります。目安としては、4〜5cmの角切りです。牛肉を切ったら、塩コショウを効かせて、さらに薄力粉をまぶしておきます。

2) ニンジン、タマネギ、セロリは、野菜から得られる野菜独特の旨味が、野菜から余すとこなく出るように薄切りにしておきます。にんにくも野菜と同様に薄切りにしておきます。

3) このレシピでは、圧力鍋を使います。まず、圧力鍋に油をひいて、肉が焦げないように気をつけながら、両面を焼いていきます。牛肉に焼き色がついたら牛肉を鍋から取り出して、そのまま、にんにく以外の野菜を鍋に入れて、焦げないように炒めていきます。

4) 炒めている野菜が透き通ってきたら、鍋に牛肉を戻して、ワイン、ブイヨン、ブーケガルニ、にんにく、タイム、トマトピューレを鍋に加えてから、中火で煮込みます。鍋の中身が沸騰したら、灰汁を取ってから火を止めます。

5) ミトンなどを使って、火傷に注意しながら圧力鍋に蓋をして、40分ほど弱火でじっくり煮込んでいきます。

6) 煮込み終わったら、火傷などに気をつけながら蒸気を抜いてから肉を取り出します。最後に味見をして、鍋に入っているソースを、約半分の量になるまで煮詰めて、塩コショウで味を調えたら出来上がりです。

コラム

加工された状態で販売されているブーケガルニを料理に使うのもいいですが、ブーケガルニを自分で作ってインテリアの一つとして使うのもブーケガルニのひとつの使い方といえます。もちろん、自分で作ったブーケガルニを料理に使うのも問題ありません。また、ブーケガルニとしてではなく、各ハーブを場面によって単品で使うことも可能です。
このブーケガルニは、ブーケ代わりに誰かにプレゼントとして贈っても喜ばれます。作り方も非常に簡単ですし、ブーケガルニ作りはとても楽しいので親子で楽しむこともできます。ですが、それぞれの香りが反発しあうような組み合わせにすると、リラックス効果を得るどころか、気分が悪くなってしまいます。ですので、ひとつの基準として、ブーケガルニのハーブの組み合わせをいくつかご紹介します。

スタンダード:パセリ、コモンタイム、ローレル
ミート:コモンセージ、マジョラム、コモンタイム、パセリ
フィッシュ:ディル、パセリ、レモンタイム、タラゴン
タイ:レモングラス、コリアンダー、タイバジル



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